ラフテーと豚の角煮の違いって知ってる？5つの違いをわかりやすく解説します！

沖縄旅行中や沖縄料理店で、このような質問をされたら、なんと答えるでしょう。

確かに、お店のメニューなどにも「ラフテー（豚の角煮）」と書いてある場合がありますよね。

そのため、同じ料理だけど、沖縄と本土では呼び方が違うだけと思っている人も多いのではないでしょうか。

私はラフテーも豚の角煮も大好きなのですが、実はずっと2つの料理の違いを知らずにいたので、今回、調べてみました！

そこでこの記事では、ラフテーと豚の角煮の違いについて、誰でも簡単に説明ができるように解説します。

この記事を読めば、ラフテーと豚の角煮の違いが分かり、沖縄料理を食べるときの話のネタにもなりますよ！

ラフテーと豚の角煮の5つの違い

とても良く似ている2つの料理ですが、詳しく調べてみると、主に5つの違いがありました。

さっそく、ラフテーと豚の角煮の違いをみてみましょう。

違い①歴史（広まった場所）

結論、ラフテーと豚の角煮は、言わば親戚のようなものです。

なぜなら、どちらの料理も中国料理のトンポーロウからヒントを得たと言われているから。

ただし、ラフテーと豚の角煮では、同じ日本の中でも、広まった場所がそれぞれ違います。

• ラフテーは、中国から沖縄（琉球）に伝わった料理
• 豚の角煮は、中国から長崎に伝わった料理

違い②豚肉の使い方

ラフテーも豚の角煮も、同じ豚肉の煮込み料理ですよね。

一見、分かりづらいですが、実は使っている豚肉にも、ちょっとした違いがあります。

• ラフテーは、皮付きの豚バラ肉を使用
• 豚の角煮は、皮なしの豚バラ肉を使用

違い③調理法（下ごしらえ）

ラフテーも豚の角煮も、あのちょうど良い感じの脂が美味しいと感じる人も多いはず。

また、豚の脂は、女性にとって「コラーゲン」という言葉を連想させますよね。

レシピによって諸説ありますが、ラフテーと角煮では余分な脂の取り除き方に違いがあります。

• ラフテーは、豚肉を下茹でする。一旦、ゆで汁ごと冷まして固まった脂を取り除く
• 角煮は、豚肉を焼いて、余計な脂を抜く。またはネギの青い部分と一緒に下茹でをしたあとに豚肉をすすいで余分な脂を落とす（2～3回下茹でするレシピもあり）

違い④煮込む際の調味料や材料

ラフテーと豚の角煮では、煮込む際に使う調味料や材料も違います。

それにより、それぞれ違った風味を生み出したり、旨味を引き出します。

• ラフテーは、泡盛、カツオだし、黒糖や島唐辛子など沖縄の調味料を使用して煮込む
• 豚の角煮は、酒、醤油、みりん、ショウガ、長ネギなどで煮込む

違い⑤味

違う調味料を使うと、もちろん味も違ってきますよね。

一般的に、ラフテーと豚の角煮の味は、次のように言われるが多いです。

• ラフテーは、カツオだしの風味で、あっさりとした甘辛さがある
• 豚の角煮は、みりんのテリテリ感と濃厚な甘辛さがある

ラフテーと豚の角煮を美味しく食べるアレンジ方法

ラフテーも豚の角煮も、甘辛さがあり、ご飯のお供としては最高ですよね。

他にも、美味しく食べるためのアレンジ方法がいくつかあります。

自宅で、ラフテーや豚の角煮を作った際には、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ラフテーのアレンジ

夏になると、コンビニで、沖縄フェアを見かけることも多いでしょう。

ラフテーは汁物と相性が良いので、「ラフテーそば」などの麺類にも使われることがあります。

他にも、ラーメンや冷やし中華のチャーシューの代わりとしてもラフテーが使えそうですね。

豚の角煮のアレンジ

豚の角煮は、「角煮まん」など、角煮そのものが主役になることが多めです。

バンズなどを使うことで、ハンバーガーや肉まん感覚で手軽に豚の角煮を味わえるのも特徴的ですね。

【ローソン】「豚角煮まん」がお店で人気です♪タレの味がしっかり染み込んだ角煮と、もっちりした生地がよく合います(^^) https://t.co/QM6MqjwsCD pic.twitter.com/s1MDXFsd0p

— ローソン (@akiko_lawson) January 5, 2016

まとめ

この記事では、ラフテーと豚の角煮の違いを紹介しました。

ラフテーも豚の角煮も、歴史を辿ると、どちらもトンポーロウという中国料理が起源でした。

中国から沖縄に伝わったものが、ラフテーで、長崎を含む九州に伝わったものが豚の角煮。

それぞれの土地に根差した調味料や、料理の知恵を使って、味や風味に個性を出しています。

また、どちらの料理も手間と時間がかかるというイメージが強いかもしれません。

しかし最近では、時短を目指して、炊飯器や圧力鍋を使って作るレシピもたくさん出ています。

ラフテーと豚の角煮の食べ比べや、他の料理と掛け算してみると食の楽しみが広がるでしょう。

今回の記事が、あなたの豆知識の1つとなれば嬉しいです！